 |  | 2007/04/01
前回「マスクの話し」で取り上げたように、今年は冬からインフルエンザが猛威を奮っていましたが、先月末あたりから終息に向かいつつあるようです。 しかし、油断は禁物ですね。 特に乳幼児や高齢者の場合は、合併症などの併発からの重症化も心配です。
インフルエンザと言えば、インフルエンザ治療薬の一つである「タミフル」があまりにも有名になりました。
これは現時点でも厚生労働省は「服用との因果関係は不明」と発表していますが、相次いだ、服用した患者の一部で幻覚や転落・飛び降り・・など「異常行動」が原因です。 3月25日に、同省から発表された「タミフル服用による副作用報告データ」では、 ■何らかの副作用が認められた人数:1.286人 ■内、異常行動が見受けられた人数:186人 ■さらに、転落〈飛び降り?〉人数:26人 と報告されており、10代の患者への使用は原則として控えるように指示しています。 ※http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkakukansenshou01/index.html 参照
しかし、一方の小児医療の現場ではインフルエンザによる重い合併症を防ぐ為にも「タミフル服用論」も根強く有るようですし、高齢者施設や高齢者の同居家庭では共同生活者や家族がインフルエンザを発症した場合は高齢者〈この場合は概ね65歳以上の方々〉への感染拡大を予防する見地からもタミフルの服用が認められています。
タミフルの効能を読むと「細胞内で増殖したウイルスが体内に放出されるのを防ぐ働きがあり、症状〈高熱など〉が出てから48時間以内の服用により症状緩和が期待できる。」とあります。 また、高齢者への予防投与に対しては、成人に対して治療に使用する量〈2カプセル/一日〉の半分の量〈1カプセル/一日〉の投与が効果的であるとされています。
ではインフルエンザの合併症とは、どんなものが多いのでしょうか?調べてみました。 ■脳炎・脳症〈特に子ども〉 ■熱性けいれん〈特に子ども〉 ■心筋炎〈特に子ども〉 ■中耳炎〈特に子ども〉 ■肺炎〈特に高齢者〉 ■慢性疾患の悪化〈特に高齢者〉 などです。 これらの主な原因は38℃以上の高熱が続く事だと推測され、発熱状態を短縮する事で合併症を予防できると言われ、タミフルは発熱を一日ほど短縮する効果があると言われています。
「異常行動」などばかりが問題視されている「タミフル」ですが、合併症や重症化を防ぐ効果も大きい様です。 私たち患者の多くは医師や行政の話しを信じています。 「因果関係」が解からなくても「注意勧告」さえしていれば防げた事故もあつたのでは?と思います。
自分や大切な家族の健康の為に、先ず“信頼できる健康や医療の情報”に触れ、理解・納得の上、上手に医療と付き合い“賢い患者”になりましょう。
株式会社クオリティー・オブ・ライフ 医療情報室 田中 佐和子
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