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第054回  意外に知らない医療の話“意外に知らない「マスク」の常識”
2007/03/15
今年は冬からインフルエンザが猛威を奮っています。
又、暖冬の影響なのか例年より早く“花粉の飛散”も拡大し「マスク」をつけた方を良く見かけます。
いずれも「マスク」が必需品となっていますが、本当に「マスク」の必要な場合や、その効果は意外と知られていないのではないでしょうか?

今回は“意外と知らない医療の話しとして「マスク」についてのレポートをお届けします。

■うつさない為に「マスク」をしても、何の効果もありません。

「インフルエンザをうつさない為にマスクをしています。」と言う人がいますが、うつさない為のマスクは全く効果が無い事はご存知ですか?

何故かと言うと、一般的な細菌のサイズは1マイクロメートル(1mmの1/1000)ですが、インフルエンザウイルスの大きさは、その細菌の1/10から1/100という超微細なのです。

咳をすると、その超微少なウイルスは10m/秒の速度で50m先まであっという間に到達します。
ウイルスと飛散を防ぐ目的で使用する「マスクの目」をサッカーにたとえて言えば、インフルエンザウイルスの大きさをサッカーボール1個とすると、一般的なマスクに使用されているガーゼの目(一マス)の大きさは、サッカーコート全体の大きさといえます。
サッカーボールを止める目的の物が、サッカーコート大では何の役にも立ちませんね。マスクをしていても咳をする度に部屋中にウイルスをまき散らしている事になるのです。

■うつらない為につける「マスク」こそ、効果があるのです。

健康な人が、インフルエンザがうつらない為(予防)にマスクをするの事こそ、効果があります。
マスクの内側は、呼吸による湿気で防護帯ができます。
この防護帯のおかげで、空気中にまきちらされたウイルスが健康な人の口元にやって来ても、マスクをしている事で口からの侵入を防ぐ事が出来るのです。
理由は、細菌は湿気が高い環境で繁殖しますが、最も乾燥しやすい冬にインフルエンザが流行る事からもわかる様に、インフルエンザウイルスに代表される多くのウイルスは湿気がとても苦手なのだからなのです。

■マスクをするならできるかぎり最新式のものを!

マスクはできるかぎり「密度が高く、鼻の角度に併せられるような最新式の物」であれば、より効果も高く、花粉症対策にもなるでしょう。
マスクに限らず、病気の予防やケアに使用する用具や装具は、正しい方法で使ってこそ、その性能や効果が活かされるものです。

たとえ「マスク」でも、少しでも不安や効果効能に疑問を感じたら、気軽にかかりつけの医師や薬剤師の方に聞いてみる事は大切な事です。

自分や大切な家族の健康の為に、先ず“信頼できる健康や医療の情報”に触れ、理解・納得の上、上手に医療と付き合い“賢い患者”になりましょう。

株式会社クオリティー・オブ・ライフ 医療情報室  田中 佐和子
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