ウェブドクタートップへ
コンテンツメニュー
ボタン
ボタン
ボタン
ボタン
ボタン
ボタン
ボタン
ボタン
病院医院登録のご案内
定型ホームページのご案内
医療相談医参加のご案内
会員の方はこちらから
会員登録はこちらから
WomenQOLポータル
標準医療情報センター
サイトマップ
会員サービスの紹介
個人情報保護方針
お問い合わせ
本サイト運営会社

WD_columubar.jpg
MENU:WebDoctor ポータル>>健康コラム>>開業医のつぶやき>>第6回 失われつつある信頼関係
Page 1/1
第6回 失われつつある信頼関係
《失われつつある信頼関係》

 数年前の事になるが、幼い子供が年長の学童に殺害されるとの痛ましい事件があった。何故殺害に至ったのか、事件の背景は依然として謎のままだが、夕暮れのデパート内の人混みで、幼い子供が親から一人離れて遊んでいたとの事である。不幸な事件に遭遇してご家族の心中を慮るにやぶさかではないが、ではこの子の“親の責任”は?
 これも数年前、都心のビルの回転ドアに児童が挟まれて死亡する事件があった。回転ドアに幼い子供が一人で入ろうとする際、親の制止がはたしてあったのかなかったのか?
何故、親が手をつなぎ一緒に入ろうとしなかったのか?この“親の責任”はどうか?
 医療の世界にも時として不幸な事例が生まれる。夜祭りに行って、割り箸をくわえた児童が転倒、救急病院で割り箸が脳に刺さった事を予見出来ず、翌日「脳挫傷」で死亡させたとの事件である。(実際は、頚静脈の損傷による静脈環流障害である)この件に関する刑事訴追に対しては、医療側からの批判が数多く寄せられたのだが、現時点では無罪判決となっている。この親(教師)は、子供が割り箸をくわえて走り廻る事を注意したのか否か?それ以前にそのような教育をその子にしていたのかそうでなかったのか? では、この“親の責任”は?
 他者に対しては厳しく「自己責任」を説き、その自己責任をかざしながら他者への「責任転嫁」をするとの昨今の風潮は、医師と患者さんとの信頼関係にも大きな亀裂を生んでいるのではないか?
 先日も筆者はこんな経験をした。母(70歳位)と付き添いの40歳位の娘が来院した時の事である。一通り診療を終え、“正確にはもう少し詳しい検査をする必要があるが、腰からの「坐骨神経痛」、もしくは「脊椎管狭窄症」と言われるものです。”と申し上げたところ、やおらその娘さんが前医からの紹介状とMRIの撮影フィルムをカバンから取り出し、“先生がどんな診断をつけられるかと思っていましたが・・・。やはりそうですか。”と言う。つまり私は試されたのだ!! 幸いお目がねに適って技術的にも合格を認められた訳である。
 一昔前までは考えもしなかったような事例が、筆者の所だけでなくあちこちで起きていると聞き及ぶ。お客様としての患者さん(以前、このコラムで患者さんは「お客様」である旨述べた)に向き合った際、我々医者はどこまで耐えるなら「不遜」の謗りを免れ得るのだろうか?
 信頼関係の破綻は、はたして医者に対しての一方的な責任転嫁ですまされる事なのだろうか?
◆◇◆バックナンバーはコチラから◆◇◆
backnumber.gif
Page 1/1
Copyright (C) 2005 Quality Of Life. All Rights Reserved.