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MENU:WebDoctor ポータル>>健康コラム>>開業医のつぶやき>>第10回 「薬の副作用表記」と「付き添いの親御さんへ」
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第10回 「薬の副作用表記」と「付き添いの親御さんへ」
《薬の副作用についての表記 》

 最近、病院や近所のかかりつけ医、また処方箋を受け付ける薬局では「お薬手帳」を発行する事が多くなった。自分が服用する薬の飲み方や効能が書いてあれば、服用に関しての自己管理がし易くなるのは当然であるし、他の医療機関を受診する際にこれを見れば正に一目瞭然、正確な薬の情報が得られ、我々医師は大変助かるのである。
 一方でこの手帳の他に、出された薬を写真にして、その各々につき用法、効能そして副作用を明記した紙も渡されているはずである。このご時世でああろうか、薬の副作用については大変神経を使うようになって来ており、可能性の高い副作用については患者さんに明記した上で説明しなければならないのであり、少しでも異常を感じたら医師、薬剤師に直ちに相談するようにとのアピールでもある。
 一口に副作用と言っても、軽度の胃腸症状や眠気等から重篤な臓器障害を起こすものまで千差万別であり、またその頻度も数百人に一人から何万、何十万人に一人までと様々である。 更に、その時の患者さんの体調、食事の食べ合わせや飲み物との相性、あるいは他の薬剤との併用など多岐にわたる条件で副作用の出現が大きく異なってくる。(このあたりが人間の身体を扱う医学の難しいところである)
 自分が服用する薬の効能が謳ってある隣に副作用がずらずら書かれているのを見て、実際、患者さんはどんな気持ちで薬を服用するのであろうか?一昔前であったなら、医師から処方された薬については、副作用などあまり考えなかったであろうし、意に介さず言われた通り服用したであろう。しかし、羅列した副作用を横目に服用している昨今の患者さんにとっては、服薬するたびに苦さが口にも心にも残るのではなかろうか。
 筆者も西洋医学を学んだ医者の“端くれ”として薬の有用性を信ずるのだが、数ある治療の有効手段のひとつであると同時に危険な副作用を持つ“両刃の剣”である事も充分承知している。それにしても、処方した薬の副作用が列記されたペーパーを目にするにつけ、情報開示の時代とは言え一体どれだけの患者さんが納得して服用をするのだろうかと考え込んでしまう。そんな想いで服用した薬の効果ははたして如何に??


《親御さんへ》

 乳幼児や小学児童は当然の事として、中・高生の受診にも親が付き添って来る事が多いのだが、様々な親子像が展開されてなかなか興味深い。小学校低学年程度までの子供については、親とコンタクトを取らなければまず診察は進められないのは当然で、今回はそれより年長の学童、生徒についての話題である。
 名前を呼ばれて診察室に入って来る際、元気よく子供から先に入って来て挨拶するケース、不安そうに親が背中を押すようにして来るケース、中には子供一人を診察室に入れ、自分は待合室でその間待っていて会計だけは済まして帰るケース等が見られる。
 先ず、筆者は子供に「お早う」「こんにちは」と声を掛け、椅子に座るように促す。次に、「○○君、△△さん、今日はどうしたの?」と問いかけを始めるのが常である。ところが、ここから後の親の対応が分かれるのである。こちらが言い終わるか終わらないうちにしゃべり出す親、子供が話し出すのをじっと待つ親(筆者も決して親に催促せず子供の方を見つめたままである)、答えに窮して親の顔を見上げた途端、猛然としゃべり出す親、反対に適切にアドバイスしてあくまでも子供に答えさす親 etc……
低学年児童でも、ある程度の受け答えは可能な場合が多いので、筆者は出来るだけ子供に話をしてもらうよう問いかけにも注意して接している。また、言葉を交わす事で恐怖心を取り除いたり、コミュニケーションが取り易くなったりもするのである。
先のケースのように、親がしゃべり出した場合は、子供に受け答えをさせるよう注意を促す事が多い。様々な会話が終了し、これ以上子供との接触が必要なくなった時点で、それまでのやりとりの最終確認を親にするのは当然である。
 親にしてみれば、自分が話さなければ正確な情報が伝わらないと考えて医師に話すのだろうけど、特殊なケースを除いて気遣いは無用であり、必要であればこちらから親の方に問いかけをする。逆に、ある程度子供の対応を見守り、またこちらの意図を理解してくれる親をみるにつけ、その家庭に於ける“しつけ”が想像できてしまう。
 子供の理解力、能力をみくびってはいけない。あなたのお子さんは少なくとも医者の質問に答えるだけの充分な発育をしているのだと確信して頂きたいのである。
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